Novel;鳩村 衣杏 イラスト;ひたき
ムービック (2005.5)
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[ あらすじ ]
翻訳会社でバイトを始めた音弥。
腕利きのエージェント・峻介はいつも笑顔をたやさないが、たまに見せる眼鏡越しの鋭い眼差しに気づく。峻介の意外と不器用で照れ屋な一面に親近感を覚え、嘘のない生き方にしだいに惹かれていく音弥だったが――傷つくことを怖れる心は、あと一歩が踏み出せず…。
過去を抱えた二人がふれあう時、心に芽生えた甘い果実は高まる愛しさに色づいていく・・・甘く切ない珠玉のビタースイートラブストリー。
[ review ]
本を読んでいると、作家さんの成長を作品を通して垣間見ることがある。おこがましいと思いながらも、良い作品に出会えるとその成長が嬉しくて「次」の本へと期待を抱きます。
私にとってこの鳩村さんは、そんな作家さんの一人ですが(本当、おこがましいです・汗)
この本は、作中の言葉を借りるなら。
抱きしめたくなるような小説・・・です。それに優る言葉はちょっと自分の中からは浮かんで来ませんでした。
優しくて、穏やかで、切なくて、愛しい。
ぎゅっと抱きしめて、甘さも辛さも抱えていたい。
そんな余韻を抱きつつ、巻末のひたきさんの4コマに「ぷっ」と笑いをそそられて読後は爽やかな気持になれました。読後長く印象に残る、あらすじに記された「珠玉」の言葉に似合う一冊です。